
↑写真。 「煙管」と書いて「キセル」と読む。
キセルは両端にだけ金(かね)を用いることから、俗に乗車駅・下車駅に近い区間だけの切符を持ち,中間を無賃乗車する不正行為の事も言うが、これが本物のキセル。 漢字では「喜世留」と書く事もある。
語源に関しては異説もあるが、カンボジア語のKhsier「クシェル」がなまって「きせる」になったという説が有力だそうである。
「きせる」は、火皿のある「雁首」と、「羅宇竹」、そして「吸い口」の三つの部分より成り立っている。
この真ん中の「羅宇竹」、“ラウダケ”や“ラオダケ”とも読むが、ラオス産の斑紋のある竹を用いたのでラオスの国名である「ラーオ(LAO)」が語源であると言われている。
こんな意外な日本語の中にも東南アジアの言葉などが入っているのを知ると、日本もやはり何かしら東南アジアから影響を受けてきた歴史があるのだなぁ…とつくづく思う。